この花は桜です。桜と美人は昔からたくさん描かれてきましたがいざ自分が描くことになった時、意外と難しいことを知りました。
樹は地面から生えていますが、花が咲いている枝先まで距離がありさまざまな広がり方をしているため、草状の花より何倍も大きさがあります。そのため、どこのどの部分に焦点を当てて描くかのかよーく見定めてからから描き始めないと大体失敗します。(゚∀゚)
枝ものはデザイン化する時、大胆に変えていかないと画面に収まりにくいんですよね。でもだからこそ構成の考え甲斐があり面白いと言うことも言えます。
この着物美人は、左が麻の葉の柄の着物に半幅帯。右が鈴の柄の着物に名古屋帯。普段着らしい小紋の着物にスリングをまとっています。これは実際にスリングを使って赤ちゃんを抱っこしている写真をネットで見つけて参考にさせていただきました。ご自身が着物大好きで日常的に着物を着ながら子育てしている人の記事、最近増えているみたいで嬉しいです。
麻は丈夫な植物なので子どもに麻の葉の着物を着せるのは丈夫に育ってほしいと言うう願いのあらわれだそうです。また女の子の産着や着物の柄に鈴が多いのは、「音」には獣や魔物を追い払い、同時に味方や神、縁起の良いものを引き寄せる力があるとされていたから。神社の拝殿で大きな鈴を鳴らすのは、音を鳴らして神様を呼び「この子をよろしくお願いします」と神様にお願いをするためで、鈴の柄の着物を着せるのも神様に守ってほしいと言う親心。そして「丸」のモチーフは良縁に繋がるという意味もあるそうです。