「きのぼりふたご」

この絵の背景は、八ヶ岳の奥の方にある知り合いの別荘の森です。その人に絵本の仕事で木を描く話をしたところ、画材と食料を積んで連れて行ってくれ、なんと絵が仕上がるまで滞在させていただきました。

部屋は絵の具や紙を出したままにして、テラスで目の前の木を描いたり摘んできた花を花瓶に入れて部屋で描いたり、別荘の周りを歩きまわったり。

まるで自分のアトリエのように使わせていただき、本当に助かりました。

美味しい空気と水と(地下水を汲み上げている水道でした)地元の新鮮な野菜中心の食材をのんびりいただく日々。標高が高く湿度が低くて日照時間が長い土地柄なので、蚊がいなくて快適。風が爽やかで心地良く、木漏れ日が踊る庭の緑を眺めているだけで楽しかった。

絵、描いては食べて寝て。起きてはまた絵、描いて食べて寝て。当然ダイエットにはなりませんでしたが(゚∀゚)インターネットが通じないので頭も目も疲れずスッキリしてデジタルデトックスにもなった気がします。

「きのぼりふたごは」、そんな八ヶ岳の森を背景に、まだ小さかった息子がお友達と木登りした際の写真を元にして描いています。跳ね回っていた当時のヤンチャな息子を思い出すと、描いていてつい笑ってしまい、自分の笑い声に驚いてびっくりすることも。(°▽°)

何しろ虫の羽音や葉の落ちる音が聞こえるくらい、静かな場所なのです。3回くらい、滞在させていただいたでしょうか。また、訪れる日を楽しみにしています。

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